すこし古いPCにグラフィックカードNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiを追加しました。
それからというもの、画面が一瞬真っ黒になる現象が起こるようになり悩んでいたのですが、HDMIケーブルの交換で解決しました。
NVIDIAを利用すると起こる一瞬画面が黒くなる現象
PC使用時、なんの前触れもなく画面が真っ黒になり、1秒くらいでもとに戻ります。何度も連続して起きるときは、おさまるまで待つしかありません。
音声はとぎれないため、Zoomなどで話がわからなくなるということはないのが不幸中の幸いでした。
調べてみるとNVIDIAのカードを利用している場合によく遭遇する現象のようで、原因特定の方法や手順などをいろいろ知ることができました。
調査
調査する項目として概ね以下のような項目を整理して順番に見ていきました。
- ケーブル類の断線や接触不良がないことを確認
- NVIDIAコントロールパネルの各項目の設定
- ドライバーのクリーンインストール
- PCとグラフィックカードの電源管理の設定
- Windowsの通知をかたっぱしからオフにする
- Windowsイベントログの調査
- Windowsレジストリの調査
いろいろやってみましたが改善せず。
原因がわからないとあきらめかけたとき、マインクラフトというゲームでヒントを見つけました。
ゲームの機能でデバッグ情報を表示する(プレイ中にF3キーを押す)と、左上に表示されるフレームレートが60fpsに近づかないことに気がつきました。
原因と処置
原因は古いHDMIケーブルのままだったためでした。これまで利用していたのはハイスピード(3D映像対応)のHDMIケーブルです。
構成しているハードウエアではフレームレートは60fps出せる状態に設定しているはずなのに、そこまで出ていません。
これはPCからモニターへのデータ伝送が追いついていないのでは?ということで、プレミアムハイスピード(4Kテレビ対応)のHDMIケーブルに交換したところ、現象が消えました。
【追記】
販売されているHDMIケーブルは「4K対応」と記載されているものの、HDMI v1.4で伝送速度が10.2Gbpsのケーブルがあるようです(お値段は安い)。これは4K解像度におけるフレームレートは30fpsと低速です。
今回交換したものはHDMI v2.0で伝送速度18Gbpsのケーブルです。こちらのフレームレートは4K解像度でも60fpsなのでより高速伝送が可能です。
対象のPCはFull HDの解像度で利用していますが、ゲーム画面では情報量が多いためか、HDMI v2.0のケーブルへの交換が解決策となりました。ま、Zoomを利用しただけでも現象でましたが。
教訓
部品単体では全部正常に動作しているのにシステム全体ではときどき不具合が出るという、ハマるときはとことんハマる状況だと思います。
こういう状況は、経験上ちょっとしたことに気がつくとあっという間に解決することが多いように思います。
古い機材を改変したときは基本情報から注意が必要というお話でした。